5年ほど接客業で働いていましたが、やりがいを感じられる楽しい仕事だと思う反面、ずっと不安を感じながら働いていまいした。
今回はそんな私の接客業のやりがいと不安の話です。
・これから接客業に就職、転職を考えている人
・今接客業をしている人
は参考にしてみてください。
目次
接客業のやりがい
接客業は仕事の中でもやりがいを感じやすい業種だと思います。
ちなみに私はこんなやりがいを感じていました。
- 生の反応がすぐ返ってくる
- お客さんからの指名
- 売った時の快感
- 知識が増えていく
それぞれ詳しく見ていきます。
生の反応がすぐ返ってくる
これが接客業の一番の醍醐味かもしれません。
お客さんが喜んでいる姿や、気付きを得て感動している姿など、自分の接客に対する生の反応がすぐに返ってきます。
やっぱり目の前でお客さんが喜んでいる姿をみると、単純ですが「もっと頑張ろう!」と思えます。
逆にウザがられたり、お叱りをうけることもありますが、すぐに反応が分かるからこそ、すぐに間違いに気づいて改善できるわけで、ある意味高速で成長できる環境でもあると思います。
お客さんの反応を通して成長を感じられるのももやりがいの一つですね。
お客さんからの指名
ホスピタリティに溢れた的確な接客を続けていると、自分のファンになってくれるお客さんが現れます。
自分の接客を通じて常連さんになってくれる瞬間だとか、指名をいただく瞬間というのは代え難い喜びを感じますし、それこそ大きなやりがいです。
会いにきてくれるお客さんを何人作れるかが、接客スキルの到達点なのかもしれません。
売った時の快感
接客業と言うとただの御用聞きやニコニコしているだけのような印象があるかもしれませんが、商品の販売も仕事の一つです。
接客と言う名の「商品プレゼン」を1日に何回もするわけなので、コツを掴むとバンバン商品が売れるようになったりします。
接客の中で提案した商品を買ってくれたり、上手に誘導できたりするとすごく楽しいです。
次第に「ここだな…」とセールスポイントも掴めてきたりして、無双状態になるともう楽しくて仕方がなかったり…。
そうは言っても接客業も大変です。
やりがいの感じやすさはとても魅力的ですが、それゆえに接客業には大変なことも多いです。
- クレーマー
- 自分のファンを裏切れないプレッシャー
- 立ち仕事
それぞれみていきましょう。
クレーマー
ツイッターやYoutubeでとんでも客の横暴なんかが拡散されたりしますが、あんなのがバンバンやってきます。
もう店内でめちゃくちゃに怒鳴ったり、商品蹴ったり、金は払わない!と啖呵をきられたり大変です。
しかもマニュアルではとりあえず謝るというのがルールだったりするので、どんなに横暴でも謝るしかないというのもストレス…。
お客さんを選べないというのは仕事をする上で一番のストレスかもしれない…と感じるほど、良いお客さんと最悪なお客さんの落差がすごいんです。
なので接客業の経験がある人は店員さんに優しくなれます…。笑
自分のファンを裏切れないプレッシャー
接客を続けていると、自分を気に入ってくれて会いにきてくれるお客さんが現れたりします。
仕入れるのが難しかった商品を頑張って仕入れたり、その商品に合うアイテムも頑張って調べて提案したりと、めちゃくちゃ丁寧に接客でファンがついたりすると、当然その接客がスタンダードになってしまいます。
「〇〇さんならこれも出来るよね?」
「〇〇さんに頼めば親切にしてくれるよ」
という風にお客さんが新たなお客さんを連れてきてくれたり、期待してくれるのは嬉しいのですが、それが毎日続いてくるとめちゃくちゃしんどくなります…。
接客は他の仕事と違って自分で仕事のペースを作りにくいので、このループに入るとなかなか抜け出せなくて大変です…。
立ち仕事
接客業ってずっと立ちっぱなしなので実はめっちゃしんどいんですよね…。
繁忙期なんかは休憩できずに10時間立ちっぱなしとか普通にありました。
何気に体育会系の仕事で大変でした。
ずっと不安を感じながら接客業をしていた話
大変なことも多いですが、それなりにやりがいも感じながら仕事をしていました。
しかしながら常に将来の不安を感じながら働いていたと思います。
というのも接客業ではスキルが身につきにくいんです…。
接客スキルの価値
当然ながら接客スキルは身につきますが、転職市場ではそれほど価値がないのも事実です..。
それに接客業自体は接客経験がなくても、コミュニケーション能力がある程度あれば普通に就職できますが、その他の仕事は経験がないと就職しにくいです。
要は「接客スキル」が身についても、そのスキルを持っている人が世の中に沢山いるので、特質した価値になりにくいのです。
それゆえ接客業からの転職は結構大変です。
このまま20代を接客業で過ごしてしまうと、いよいよ接客業を一生することになる…と不安を感じていました。
AIやロボットに置き換わる
今後、テクノロジーの発達で、接客がAIやロボットに置き換わっていく流れはほぼ確定しています。
どんなに接客の才能があっても、世の中の大きな流れの前ではその才能を生かす環境がどんどんなくなってしまいます。
AIに駆逐される未来を想像すると、このまま接客業を続けて良いのかと不安を感じていました。
結果的に転職しました。
将来の不安から転職をしました。
もちろん接客業でもキャリアアップして店長になって、ジョブローテーションで商品企画に抜擢!なんてキャリアプランも描けましたが、「何年かかるねん…」と思ってしまったのです。
今は思いませんが、当時は接客業コンプレックスみたいなものもあって、基本的なビジネスマナーすら分からないみたいな事、接客業の人は多いと思うんです。
基本的に消費者しか相手にしないので、メールのマナーなんかもよく分からない…。
そういう社会人としての常識も分からない不安みたいなものも大きかったですし、先述したスキル面も転職理由に挙げられます。
もし同じように接客業で働きながら不安を感じている人は、一刻も早く転職活動をすることをオススメします。
結果として転職をして後悔した事は一度もありませんし、ここの底からよかったと思っています。
ただ接客業からの転職は結構難しかったので、こちらの記事も参考にしてみてください。
小売業辞めたけど転職するのが難しかった話