いやはやついに米津玄師さんの8thシングル『Lemon』が発売されましたね!
皆さんはもう聴きましたか?
結論から言います!!
このシングルは
やばい!!!です。(語彙力の死)
何がやばいって
「え?これ2000円でいいんですか?」というほどの満足感とでも言いましょうか。米津さん。これ2000円でいいんですか?
目次
米津玄師『Lemon』収録曲レビュー(感想)
Lemon
Lemonは「アンナチュラル」というドラマの主題歌で、米津さんにとっては初のドラマのタイアップになった曲です。
アンナチュラルは、法医解剖医という仕事にスポットを当てたドラマで、「なぜその人が死んだのか?」を死体解剖を通して紐解いていくという物語。
要は「死」がテーマと言っていいほど、物語の軸になっています。
さて、そんな「死」がテーマのドラマの主題歌なわけですが、曲名は「Lemon」となんとも可愛らしい、、笑
元は「メメント」という曲名だったようですが、暗すぎるということで変えたとかなんとか。
「死」を扱うドラマなので、鎮魂歌(レクイエム)をイメージして作ったとインタビューでは話していて、MVもひたすら協会で踊ったり祈ったりしてます。
個人的には米津さんがハイヒールを履いているのが印象的でした(ハイヒールの意味は死んだ人との共通点を表しているらしい)
この「Lemon」という曲。
ドラマを観たり、インタビューを読んだ人は「死んだ人の曲」としてパッっと受け取りそうですけど、まったくのフラットに聴くと、「失恋の曲」とも受け取れてしまう、まさに誰もが共感できるポップソングの定石を踏んでいて、そこもヒットの要因なのかな?と思ってます。
前置きが長くなってしまいましたが、Lemonを聞いた率直な感想は
ウェッ⤴︎
『「ウェッ⤴︎」って音なんか知らんけどめっちゃ好き』です。。
うっすいコメントごめんなさい。でも好きなんですよ「ウェッ⤴︎」が。
これは音楽素人の個人的考察ですけど、米津さんの曲は「変な違和感」を混ぜ込むのが非常に上手いと思うのです。
そんでもってそういった違和感が「クラスのなんか気になるアイツ」を演出している気がするわけです。
例えばノリノリ系の曲なら「ウェッ⤴︎」って入ってても、「あーそういうのあるよね〜」って感じで、全然普通だと思うんですけど
所がどっこい「死」をテーマにしてるバラードに近い楽曲でも謎の「ウェッ⤴︎」という音が入ってくるのだから僕には驚きです。
普通なら雰囲気が壊れそうで絶対入れようと思わないと思います。
しかしながら逆にそれが新しくて癖になるという、、見事に術中にはまってしまいました。
米津さん曰く、「ウェッ⤴︎」は頭の中で鳴っていたから入れたとのことです。
ふむ。 鳴ってたなら仕方ない。
今では、もしこの「ウェッ⤴︎」がなかったら、、、と考えるだけでゾッとします。
この謎の「ウェッ⤴︎」の役割は、楽曲をポップに聴きやすくするためや、ちょっとした違和感を与えるためにも大きな役割があるんだろうなぁ〜としみじみ思ってます。
ヒップホップと歌謡曲のハイブリット
Lemonは「ウェッ⤴︎」以外の部分に関しても新境地というか聴いたことないタイプの曲ですよね。
アンナチュラル自体が1話完結型のテンポの良いドラマなので、そこに合わせる形で、「ステップを踏むように人の死を思う」というイメージを持っていたようです。それを形にする際に「ヒップホップと歌謡曲のハイブリット」という結論に至ったとか。
ヒップホップと歌謡曲
なんかもう性質的にすっごい真逆そうなのにハイブリットされちゃったわけです。
Lemonって、なんか聴いたことある曲なんだけど聴いたことない曲みたいなバランス感がすごいですよね、、、
なんかひたすらに「ほげ〜」と関心してます。
米津さんは毎度、新しい試みに挑戦して変化し続ける姿勢が、尊敬できるし、聴いてても飽きないし興味を持てる存在だなぁと感じます。
Lemonの歌詞
最後にLemonの歌詞についてですが、
これはもう何と言っても出だしがやばい
夢ならばどれほどよかったでしょう
このキラーワードですよ。
「夢ならばどれほどよかったでしょう」ってまさにこの曲の結論みたいなもんですよね。
特にこの出だしはドラマ内で聴くと、より一層引き込まれます。
登場人物みんなに共感できる言葉だし、もちろん聴いてる僕たちも共感できる言葉で
なんて言うんだろうなぁ
こう他人事じゃない感。要は共感ができるってことなんですけど、イントロなしでガツンと引き込まれる言葉を持ってこれる所がすごいと思います。
あと痺れたのは
やっぱレモン部分ですね〜🍋
胸に残り離れない 苦いレモンの匂い
/
切り分けた果実の片方の様に 今でもあなたはわたしの光
米津さんの曲にはレモンとかりんごとかよく果物が登場するんですけど、本人曰く、果物と人間に似てる部分を見出しているようで、人間を比喩する意味で使ってるみたいです。
そこで個人的にLemonの歌詞の解釈をすると
胸に残り離れない苦いレモンの匂い→死んだ人との思い出
切り分けた果実の片方の様に→「2つ揃って成り立つ物」、「他の物では成り立たない」
みたいな事だと勝手に思ってるんですけど、特に「切り分けた〜」の所がやばすぎる。
僕は「あなたじゃないとだめなんだ」って意味で解釈してるんですけど、あえて遠回しな表現をする事で、なんだか色々想像が膨らんでより共感できるんですよね。
果物の片方だけが机に置いてあって寂しい感じとか
果物の断面から傷んでいく感じとか
なんかもう色々想像してしまって、この曲の深さ、、、、やばい、、、ってなります、、
って事でLemonは本当に名曲だと思います。
是非聴いてみてください。
クランベリーとパンケーキ
これまた米津さんの新しい面を感じる楽曲です。
クランベリーとパンケーキは、ひたすらに酒飲んで昼起きてだり〜みたいな「二日酔いの昼」を表現した楽曲のようです。
曲はそのイメージ通り、米津さんは低音で気だるげに歌ってて、サウンドは呑気な感じとか、何も背負ってない感じ(笑
レトロな印象もあるかな〜
良い意味で力が抜けてる曲で心地よく聴けます。
歌詞のメッセージ性はまったくなくて、サビの「ヒッピヒッピシェイク ダンディダンディドン」が癖になる&印象的。
ツイッターでは早くもとりあえずヒッピヒッピしてる人が続出という感じです笑
メッセージっぽいものをあえて選出するなら
こんな馬鹿な歌ですいません 鳴呼毎度ありがたし
という自虐の部分でしょうか、、笑
個人的にはクランベリーとパンケーキのMVを勝手に想像して聴いてます笑
狭〜い散らかったワンルームでだるそうみたいな、、、笑
何はともあれ二日酔いになったら聴こうと思います🍺
Paper Flower
個人的にLemon収録曲の中で一番好きな楽曲です。
サウンドはエレクトロでメロウなR&Bという感じ。
dvsn(ディヴィジョン)というカナダのアーティストっぽい印象を感じました。
ちなみにdvsnの「Think About Me」という曲は、米津玄師ライブFogboundの開演前、閉演後のSEとしても流れてました。
多分意識して作ってるんじゃなかろうか。
こういうメロウなR&Bって洋楽でよくあるけど、総じてメロディが暗すぎて聴きにくいみたいな所があるわけですよ。
それをバランスを崩さずポップに聴きやすくできちゃうんだから米津さんは天才
— マコさん🍋立ち寄り本舗 (@tachiyorimako3) 2018年3月13日
聴いた瞬間ツイッターにも投稿しましたが、そもそもこういうサウンドが大好きなんですよね。
ゆらゆら踊れる感じといいますか
印象的には暗い曲だと思うんですけど、如何せん気持ちよくゆらゆらできるので、聴いてて一番楽しい曲です。
先に自分のツイッターを引用しましたが、こういうサウンドはわりとよく洋楽で見かけるんですけど、職人気質すぎて総じてメロディが暗すぎたり、そもそもメロディアスじゃなくて聴きづらいんですよね。。(勿論それはそれで良いのですが)
なのでサウンドは好きだけど、さらっと聴けないみたいな状態がよくあったんですけど、米津さんはそう言う所をすご〜く絶妙にバランスをとって再編成してくれるから最高としか言いようがありません。
聴きやすい!!
これは間違いなくメロディの力だと思ってます。
Bremenや特にBOOTLEGもそうですけど、若い人たちが感じる洋楽への取っ付きずらさをうまく払拭して、届けてくれる感じがして、洋楽入門前に米津さんを聴くのは意外とありだと思ってます。
僕自身、米津さん経由で洋楽に興味を持ったので、、
続いて歌詞ですが
Paper Flowerの歌詞はよくわかりません、、笑
強いて言うならサビ終わりの
私は未だにあなたへと 渡すブーケを作る陰気なデザイナー
という歌詞から、歌詞のまんま受け取って、陰気なデザイナーの歌なのか〜って感じです。
歌詞のメッセージとかはよくわからないんですけど
全体的に音と歌詞のハマりが気持ち良いなぁ〜という印象。(米津さんの曲はほとんどそうですが)
と見せかけてわざと字余りみたいな部分もあって癖になる。(七号線レイトショー帰りの所とか)
繰り返しになるけど”違和感”ってすごい気になるんですよね。
違和感と言っても、「良い違和感」、「悪い違和感」と別れるけど、米津さんの場合は癖になる良い違和感。
そこがセンスなんでしょうね。
うん。とにかく好きですPaper Flower。
米津玄師 Fogbound日本武道館ライブ映像DVD
ファンは待ちに待ちに待ちに待ったライブ映像ですよ。
どれだけ待ったことか、、、
そしてまさかのシングルの特典として付いてくるという太っ腹っぷり。
おまけみたいなもんだから、3分くらいの総集編かと思いきや、がっつりフルで8曲演ってました、、、笑
僕はFogboundツアーには参戦したのですが、武道館ライブはチケットが取れず行けなかったので、間接的にでも武道館ライブの雰囲気が味わえてよかったです。
さて肝心のライブ映像なんですけど、実はダイジェストがyoutubeにあるみたいです。
これを見れば雰囲気はわかると思いますが、所詮はダイジェストです。
ぜひDVDでフルで観てほしいです!!
というのも米津さんの武道館ライブはかな〜り評判がよかったんですよ。
売れっ子Pの蔦谷さん
米津玄師の武道館ファイナルは、今まで人生で見てきた武道館のライブで一番良かった。
菅田将暉登場で、灰色と青は今日完成したんだなあ。— 蔦谷好位置 Koichi Tsutaya 路肩 (@KoichiTsutaya) 2018年1月10日
音楽ジャーナリストの柴さん
米津玄師、武道館。凄かった。今まで何度も彼のライブは観たけど、あんな覇気のようなものが放たれているステージは初めてだった。なんと言っても本編ラスト「灰色と青」に菅田将暉が登場したときの、会場全体が鳥肌立つような空気。そしてあのハーモニー。語り継がれるようなライブだと思う。
— 柴 那典 (@shiba710) 2018年1月10日
とにかくもう
神がかったステージだったという感想が大半を占めていた米津さんの武道館ライブです、、
行けなかった僕は、どんなもんじゃい みたいな気持ちでDVDを再生したんですけど
なんかもうまじで鳥肌が立ちました、、、
ライブDVDといえども伝わってくる圧倒的な感じ、「あ、米津玄師が無双してる」みたいな感じです。
本当にすごいライブだったんだなとグイグイ伝わってきます。
実際に武道館に行けた人がめちゃくちゃ羨ましくなりましたね、、、笑
米津さん自身、武道館で菅田将暉と歌った「灰色と青」は、音源よりも美しかったかもしれないみたいなことを言ってて、それがあったから今回映像にもなったのかもしれません。
観終わたあとは、ライブ終わりみたいな充足感と興奮があって、本当にこれ2000円でよかったの?という気持ちしか出てきませんでしたね、、、笑
後、僕は米津さんのdioramaというアルバムが大好きなんですけど、ライブのゴーゴー幽霊船ってめちゃくちゃ楽しいし、シャウトとかも入って本当にライブ栄えする曲なんですよ。
それがついにライブ映像化、、、しかもdiorama曲、、、感動、、、みたいな部分もありました、、笑
後すっごい個人的な話ですが、改めて米津さんの進化を実感してます。
代官山UNITの帰りの会の時は、米津さん22、3歳って事もあるかもしんないけど、大学生っぽい印象だったのに、もはやステージでも完全なるアーティストとして変貌を遂げててすごい。
と改めて思った
— マコさん🍋立ち寄り本舗 (@tachiyorimako3) 2018年3月13日
とうとうライブアーティストとしても覚醒し始めたという、、、ゴクリ
とにかく!!
すごいライブが収録されてたんです!!!
これでまだまだ発展途上なので今後が恐ろしい。
米津玄師はやばい
まとめ
ってことでですね。
米津玄師「Lemon」映像版のコンテンツ価値が高すぎるやばいって話です。
これだけ内容の濃いものが2000円は本当にめちゃくちゃ安いと思います。
どうしてもこの興奮を伝えたかったので書きました、
もし映像版買ってない〜って人がいたら、悪いことは言わん。買うべし!!!!!
それでは(ウェッ⤴︎)
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