音楽

個人経営のボイトレに5ヶ月通った話

実は過去にボイトレに、5ヶ月間通ったことがあります。
ボイトレとは「ボイストレーニング」の事です。

そう!僕は歌が上手くなりたかった!!
せっかくギターを覚え、少しだけ弾き語りができるようになったのに、肝心の歌が下手くそじゃあ意味がねぇ!!!

そう思った僕は、ボイトレに通う事にしたのである!!!!

打倒プロ!?

まず僕は独断と偏見で、個人経営のスクールの方が腕がいいと決めつけました。
そしてカリスマっぽいプロフィール写真の女性講師が、経営するスクールに決めました。

理由はカリスマっぽいから

マンツーマン
月3回、15000円
で通う事に。

さて初日のレッスンです。
歌も別に上手くない、ど素人の僕はとても緊張していました。

まず、「どういうつもりでここに来た?」とカリスマっぽい女性講師に問われました。

つまりはプロを目指すのか、セミプロくらいの感じか、カラオケ無双したいか?、音程が取れるようになりたいのか?と選択肢が出されました。

僕は何を思ったのか、「プロを目指す」と言った方がお得なんじゃないか?と思いました。

私
プロではないけど、プロ並みの実力を持つ隠れ強キャラ的な存在になりたい

僕は何を言っているんだろうと思ったが、カリスマっぽい女性講師は素直に受け入れてしまった。

「なるほど〜♪」
「じゃあさっそく、歌ってみよっか♪(てめぇの実力はどんなもんじゃいガハハ)」

私
はい。。。(恥ずかしい

そう、ここでさらに絶望的だったのはアカペラで歌うという事。

何を歌ったかは忘れたが、米津玄師の何かを歌った気がする。

僕は緊張のあまり、声が震え息継ぎができなくなり、生まれたての子鹿のように歌い上げた。
のちに「子鹿式歌唱法」と名付けたが、その後この言葉を使ったのは、今日が初めてである。

カリスマっぽい女性講師は、僕の歌声を聴き

「なるほどね」

と呟いた。

そしてどういう歌声を目指すのかと言った。

私
癖があるけど、安定してて上手い感じ

と曖昧に答えた。

君は十分癖が強いから、そこは大丈夫と言われた。

僕はこの時初めて、自分の歌が癖の強いものだと知った。
まじか
さらっと腕をもがれたような気持ちになったぞ

何はともあれ安定感のある歌声を目指す事になった。

どんな練習をしたのか

僕は音楽の授業を想像していた。
歌は腹式呼吸が大切という事は知っていたので、お腹膨らませたり凹ませたりするのかな?と思っていた。

しかし意外にも最初から、腹式呼吸はできていたようで、そうした練習は一度もなかった。

僕がおこなった練習は、先生のピアノの音に合わせて「ア」で歌うというもの。
僕は発音が悪く、特に母音の発音がはっきりしないので、歌が凸凹に聞こえるという事を説明された。

僕はひたすらに「ア」を歌った

アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

「ア」の発音をクリアすると、別の発音になる

「ギィ」とか「グゥ」とかもあった

ギィギィギィギィギィギィギィギィギィギィギィギィギィギィギィ
ギィギィギィギィギィギィギィギィギィギィギィギィギィギィギィ

はたから見たらやばいやつである。

僕は練習熱心なので、自宅でも「ギィギィ」歌った。
苦情がきた。

ごめんなさい。

外で歌う事にした。

私
グゥグゥグゥグゥ

子供が泣いた。

そして練習しすぎて、逆に歌が平になりすぎた。

ボイトレ前→  〜〜〜〜〜〜
ボイトレ後→ ーーーーーーー

これ逆にやばくね?と思ったが、カリスマ曰く
ここから修正して真ん中に持って行くらしい。

ほむ。

とはいえ基本的にあまり練習内容は変わらない。
「グゥ」とか「ギィ」から「ポ」とか「プ」に変わるくらい。
発音によって色々効果が違う模様。

1時間のレッスンは、こういう基礎練がほとんどで、レッスンの後半15分は、自分の課題曲を歌う。

歌は録音されCD-ROMに焼かれるので、いつでも聞き返すことができる。

歌う→歌い方指導→修正し歌う→録音聴くみたいな感じ

自分の録音を聴くのはとても億劫だった。下手すぎて。
しかし自分の歌声をちゃんと聴くことが大切らしい。
という事で歌が上手くなりたい人は、自分の歌声と向き合いましょう。

僕は月3回レッスンだが、毎回行くのが楽しみだった。

しかし、楽しすぎた故に、ボイトレ5ヶ月目にして、喉に痛みが発生したので自主的に休止。
他の事も忙しくなってきたので、スクールもやめてしまった。

続けたかった、、、




はたして成果はあったのか?

結論からいうと、成果は少しあった。
5ヶ月という短い期間でも、意識して練習していれば少しは成長するのだ!!

具体的な成長を感じた場面といえば、やはり人とカラオケに行った時である。

今までは歌っても「ほーん」というような感じで、特に感想もなにもなかったが
ボイトレに通ってからは、「わかし君上手い!」と少なからず言われることが増えたし、具体的な感想をもらう事もあった。

やはり未だに自分の歌を、到底上手いとは思えないが、他人に言われたのは事実である。
行ってよかった。。。

とはいえ、ボイトレに通えば誰でも成長するかと言われれば微妙な気がする。
結局のところ自主練が間違った方向に行かないために、ボイトレに通うみたいな所があって、自分で練習できない人は何も変わらないのではないだろうか。

後、ボイトレに通って思ったのは、ボイトレに通ってる期間は逆に歌が下手になるという事。
喉を根本から改造するので、経験値が0からスタートするようなものである。
その点が少し嫌だった。

ボイトレに通う=そこそこ上手い

みたいな事は誰でも思うと思う。
しかし実際の所、一時的に下手になっているというジレンマ。

まぁ続ければ、前よりうまくなるから、少しの辛抱なんですけどね。

ちなみに最近は、全然歌うことがないので、どんどん元に戻ってます。
元々、歌が上手い人ではないので、練習しないと下手になってゆく、、

たまには練習しよう。。。と思う。

というわけで、わかしのボイトレ体験記でした。

多分普通に生活してたら、ほとんどの人に縁がないと思うので、書いてみました。

ボイトレこんなんです。

個人的にもまた通いたいなと思うので、歌が上手くなりたい人にはおすすめだべさ

それでは