仕事

転職する前に考えるべき事。辞めても同じ事繰り返すよ。

「今の仕事には興味が湧かない」
「職場の人間関係が最悪」
「給料が低い」
「会社の将来性が不安」
「やりたい事をやりたい!」

などなど、今いる会社を辞めて転職を考えている人は多いと思います。

誰もが、転職をすれば今の悪環境が改善すると思い込んでいますが、安易な転職はさらに状況を悪くする悪手となってしまうケースも多々あります。

この記事では「こんなはずじゃなかった..」と後悔してしまわないための、転職をする前に考えるべき事をまとめてみました。

転職を決断した理由を深掘りする

まずは転職を決断した理由を徹底的に深掘りしていきましょう。

理由の深掘りをしないまま転職活動をしてしまうと、転職先でも以前と同じような不満を抱えてしまい、転職に失敗する可能性が高くなります。

例えば「営業の仕事が向いてないから辞めたい」というのは転職を考える理由としては明確ですが、これだけでは足りません。

というのも「なぜ営業に向いていないのか?」「営業のどの部分が向いていないのか?」という風に、理由を深掘りしていかなければ、真の転職したい理由にはたどり着かないからです。

「営業に向いて居ない」と偏に言っても

→人と話すのが苦手なのか
→主体的に動くのが苦手なのか
→スケジュール管理が苦手なのか
→興味ない商品を売るのが嫌なのか
→社内外の競争が嫌なのか

他にもあげればキリがないほど、理由は細分化されていきます。

しかしこういった深掘りをせずに、「営業には向いてないから営業以外の仕事につこう!」と安易に決断してしまうケースが非常に多いのです。かく言う私も同じような苦い経験があります。。

深掘りしないと同じ事を繰り返す

例えば、営業に向いていない人が、デザイナーになろうと考えたとします。

営業成績悪いし、営業の仕事も好きじゃないから転職しよ〜

しかし深掘りをしていくと、営業成績が悪く、物が売れなかった原因は、相手の話を聞かずに自分の喋りたい事ばかりしゃべっていたからかもしれません。

デザイナーと言っても、ひたすらにデザインを考案するだけが仕事ではなく、クライアントからのヒアリングや提案といった要素が絡んでくるケースも多いため、結局営業と同じようなスキルが求められてしまう場合もあります。
この場合、デザイナーに転職をしてもうまくはいかず、同じようにデザイナーには向いていなかった、、と転職を繰り返す羽目になるかもしれません。

このように、転職をしたい理由を明確にした上で、しっかりと深掘りをしていかなければ、同じような状況に陥ってしまう可能性が高いのです。

深掘りする方法

深掘りの簡単な方法は「なぜ?」を繰り返していくことです。

「転職したい」→「なぜ?」→「人間関係が悪い」→「なぜ?」→「上司のパワハラきつい」→→「なぜ?(自分が原因?上司の問題?)」→「…etc」

というように「なぜ?」を繰り返していく事で、転職したい理由の解像度が上がります。

会社が原因?自分が原因?

「なぜ?」を繰り返し、転職したい理由の解像度を上げる事で、会社や環境に原因があるのか、自分自身に原因があるのかが見えてきます。

会社や環境に原因がある場合は、それらを変えるのには大変な労力や時間が必要な場合が多いにも関わらず、変わる可能性はかなり低いです。絶対に変わらないとは言いませんが、変えていくのはとても大変でしょう。
そのため、転職をすることで環境を変えるというのはとても合理的な選択と言えますし、転職先を探す際にも環境面にスポットをあてて探せばいいと解決策も明瞭です。

一方で自分自身が原因の場合には、職場の環境どうこうよりも、自分自身の考え方だったり、仕事の仕方、振る舞い方を変えなければ、どこにいっても同じ事を繰り返してしまうという事になりかねません。

この場合はすぐに転職すると言うよりは、自分自身を見つめ直してから、どうしていくべきかを考える必要があります。

このようにしっかりと深掘りをすることで、自分の転職したい理由がどちら側なのかをきちんと見極めましょう。
これをしなければ転職をしても問題が解決しないなんてことも…

転職して問題が解決するのか

地続きな話ではありますが、転職をすることで抱えている問題が解消されるのかを考えるのは大切です。

転職したい理由を深掘りしたことで、より解像度の高い理由が見えてきたとしても、その問題を解決する術がなければ何の意味もありません。

・給与問題
・残業問題
・人間関係
・転勤問題
・やりたい事ができない

など様々な問題がある中で、本当に転職をすることで問題が解決できますか?

給与が低いことで転職を考えていても、スキルや実績がなければ給与交渉も難しいものです。
今の自分の市場価値で、転職をして給与をUPすることができるのか、きちんとリサーチする事が大切です。

例えばアパレル業などで、今の仕事は好きだけど給与が低い、、と悩んでいる場合、同じアパレル業界内で転職をしても、大きく収入があがるかは何とも言えないですよね。「転職したけどあんま変わらないな..」と感じてしまうかもしれません。
実は転職をするよりも副業をすれば抱えていた問題が解決するというケースも多々あります。

転職をして問題が解決するのか?いま一度丁寧に考えてみましょう。

自分の強みを知る

後悔しない転職をするためには、きちんと自分の強みを知っておく事が大切です。

今の業種ではどこに行っても給与に期待ができないからと、まるっきり別の仕事に転職をしたいと考えたとしても、自分の強みや弱みを理解していないと、まったく向いていない仕事に転職してしまった…なんて事になりかねません。

個人的には給与問題なんかよりも、向いていない仕事につくことの方が何百倍も地獄だと思っています。

先述した転職したい理由を深掘りするという事も、結局のとこと自己分析をしているようなもので、

・転職理由を深掘り
・自分の強み弱みを理解(自己分析)

この2つが揃って初めて、後悔のない転職ができるのです。

リクナビからでているグッドポイント診断を使えば、無料自分の強みを診断することができます。

こういった大手の無料診断ツールを利用しながら、しっかり自分自身の理解を深めていきましょう。



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