ふと自分は他人に興味がない人間なんだと気がつく瞬間ってありますよね。
特に人と関わる仕事をしていると、他人に興味がない事実がより浮き彫りになってしまい、どんどん仕事が辛くなってくる…なんてことも。
私自身も、あまり他人への興味はなく…「向いてないなあ..」なんて事を思いながら営業や接客の仕事をしていました。
毎日がストレスで、大きな活躍もできず、「他人に興味がない人に向いている仕事なんてあるのかな?」と悩んだ経験があります。
この記事では同じように悩んでいる方に向けて、私の経験も踏まえながら他人に興味がない人に向いている仕事を紹介したいと思います。
目次
そもそも…他人に興味がない事はいけないこと?
「他人に興味がない」と言うと、「興味を持つ努力が足りていない」なんて事を言われる事が多々あります。
それもある意味では正しく大切な事でもありますが、では他人に興味がない事はいけない事なのでしょうか?
結論から言うとそんな事はありません。
他人に興味がないというのも個性の一つです。
他人に興味がある人は、気も利くし、相手の事を考える仕事においては素晴らしい成果をあげやすい傾向にありますが、逆に「自分のこと」、「クリエイティブなこと」、「深い知識」という部分では、あまり力が出せないと言う人も少なくありません。
つまりは、他人に興味がないからこそ活躍できる仕事があります。
なので自分の性格を捻じ曲げて、無理に興味を持とうとする必要はありません。(いずれ辛くなります)
他人に興味がない事を受け入れて、自分に向いている仕事を知る事がおすすめです。
それでは本題に入ります。
他人に興味がない人に向いている仕事
他人に興味がない人に向いている仕事は大きく3タイプあります。
- 作業系
- 分析系
- 職人系
まずはこの中から自分に合った仕事がどのタイプなのか想像をしてみましょう。
それぞれ詳しく解説していきます。
作業系
他人と深く関わらないという点では、一番分かりやすい仕事タイプだと思います。
作業系の仕事には以下のようなものがあります。
- 工場
- 運搬・配達
- 経理
- プログラマ
- 文字起こし、転売等
最初に覚えてしまいさえすれば、いわゆる単純作業として、他人の事を考える事もなく仕事を進める事ができます。
他人への興味の有無によって、仕事のクオリティに差が出る事もありません。
作業系のメリットデメリット | ||
---|---|---|
メリット | デメリット | |
誰でもすぐにできる | AIに置き換わっていく | |
人との関わりが少ない | 単純作業だけでは低賃金 |
誰にでもすぐできるという点で、一時的な転職先としては良いかもしれませんが、単純作業なため特別な価値を生みにくく、リスク(土木など危険を伴う仕事)を伴わなければお給料は低い傾向にあります。
また、将来的にAIやロボットによってもっとも自動化されやすい分野ではあるため、あまりおすすめはしていません。
分析系
分析系のお仕事は、他人と向き合うのではなくデータと向き合うお仕事です。
人には興味がないけれど、数字や傾向を分析したりするのが好きな人にはまさに天職かもしれません。
分析系のお仕事には下記があります。
- アナリスト(広告/不動産/食品/etc)
- 投資家
アナリストとは分析をする人の事を言いますが、ひとえにアナリストと言ってもその種類は様々です。
例えば、私は広告代理店に勤めているのですが、部署の一つに「広告運用」という部があり、広告効果を数値化して分析するチームがあります。これは広告分野のデータアナリストと言えます。
他にも、不動産や経済などなど…幅広いアナリストの種類があります。
投資家についても、データを揃えて分析をして予測するという点では本質は同じです。
分析系のメリットデメリット | ||
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メリット | デメリット | |
感情に左右されない | AIに置き換わっていく | |
人との関わりが少ない | 未経験からだと難しい |
個人投資家については例外ですが、アナリストとしてデータを分析するだけでは、将来的にAIに仕事を奪われてしまう可能性が高いです。
とはいえ取り組み方次第では今後も充分に活躍できる分野でもあるため、これからアナリストを目指すというのは悪い選択肢ではありません。
この点についてはのちほど説明いたします。
職人・アーティスト系
職人・アーティスト系のお仕事は、種類は様々ですが、共通して言えるのは自分の商品・作品にこだわり抜いているという点です。
職人・アーティスト系には以下があります。
- 伝統品づくり
- 音楽家
- 小説家
- 漫画家..etc
もちろん中には他人への興味が強く、それらを元に商品や作品を作っている人も多いですが、同じくらい自己表現や、自分が美しいと思うものを追求して、商品や作品を作っている人たちがいます。
そこに他人への興味がない事はあまり関係がありません。
むしろ他人に興味がなく、自分を深く知る人間にこそ向いているジャンルとも言えるかもしれません。
職人・アーティスト系のメリットデメリット | ||
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メリット | デメリット | |
自分が好きなように表現できる | 生活が困難 | |
代替えされない | 才能や運が絡む |
職人やアーティストになれたら苦労しないよ…とツッコミが入るかもしれませんが、先述したようにむしろ向いている可能性があります。
他人の価値観に興味がないというのは、裏を返せば自分の価値観をしっかり持っている事でもあります。
思い切って商品や作品に昇華するのは素敵なことだと思います。
ただ才能や運が絡む分野でもあるため、大きな覚悟は必要かもしれません。
将来的に稼げなくなる?
3タイプの仕事を紹介しましたが、先述したとおり作業系、分析系については、将来的にAIに仕事を奪われてしまう可能性が高いです。
作業や分析なんてAIやロボットの主戦場とも言えます…。
逆に人と関わる仕事(営業、カウンセラーなど)は、AIによって置き換わりにくく、「じゃあやっぱり他人に興味がないと仕事なくなるじゃん」と思われるかもしれませんが、取り組み方次第ではまったく問題がなく、むしろ他人に興味がないからこそ、AIに仕事を奪われずに生き残る事ができるかもしれません。
付加価値を作れる分野を選ぶ
AIに仕事を奪われないためには、AIにできないような付加価値を仕事の中で生み出す必要があります。
ではその付加価値はどうやって生み出すのか?という点を説明したいと思うのですが、それには「他人に興味がない人はなぜ営業やカウンセラーに向いていないのか」という話にヒントがあります。
- 他人に興味がない→相手の細かいニュアンスを捉えられない
- 他人に興味がある→相手の細かいニュアンスを捉えられる
つまりは、他人に興味がない人は相手を観察する能力が低く、相手の求めている事を捉える事が苦手です。
逆に他人に興味がある人は、簡単に相手の求めている事やそれ以上の事を把握して、的確で期待以上の言葉を投げかけることが出来ます。
相手にとってはそれが付加価値となって、選ぶ理由に繋がります。
これはAIには出来ない事です。
ようするにAIに不可能な付加価値とは、このような細かくて曖昧なニュアンスを捉える事とも言えます。
そしてその細かいニュアンスを捉えるためには、興味を持てる分野を選ぶ必要があります。
興味のある分野×自分にあった仕事タイプ
つまり自分が興味の持てる分野と、先述した仕事の3タイプを掛け合わせることで、他人に興味がない自分に向いていて、かつAIに仕事が奪われにくい仕事をする事ができます。
作業系
興味のある分野 × 分析系
職人・アーティスト系
例えばアナリストとして分析をするにあたっても、数値化されにくい業界全体の動向や、速報のニュースなどを把握しているかどうかで、まったく結論の方向性が変わってくるかもしれません。
また興味のある分野で深い知識を持っていれば、分析をするだけでなく、的確なプランなども作ることが出来ます。
そういった付加価値は、興味があって日頃から追っているような分野でないと、なかなか難しい事です。
だからこそ、こだわりを持てるような興味のある分野を選ぶ事が大切なのです。
おわりに
他人に興味がない人は、その分他の部分に興味の針が向かっているはずです。
そして誰よりも深く誠実に向き合うポテンシャルがあると思っています。
興味のあるジャンルと、それと深く向き合える自分にあった仕事に出会えた時、きっと素敵な人生が待っているはずです。
まずは
自分が興味のあるジャンルは何なのか?
自分に合った仕事は3タイプのうちどれなのか?
を考えて、自分に一番合った仕事を見つけてください!
もし興味がある事がわからないという方がいれば以下の記事をご参照ください
やりたい事の見つけ方は単純だよ【シンプル3step】